空の色

雨が降った。梅雨であるから、なんの不思議もないが、ずっと青空を見れていない気がする。

 

昼の空を見上げたとき、どこまでも続く雲であった。それも、ずっと一様で、同じ白色がムラなく広がり、もはや空はもともとこんな白色なのではないかと思わせられた。

 

この白色無地の向こう側に青色の無限の世界が広がっていることをふと思い出すと、とても寂しい気がした。なぜだろう。青空はどこまでも繋がっている気がするが、白雲は全てを遮っている気がする。どこまでも続く白雲は綺麗な白だったが、そこまでしかない白である。その先の何もかもを遮っているような白である気がしたのだ。

 

青空は、私と遠くを繋いでくれるんだなあ。

 

梅雨になんだかブルーになるのは、雨が降るからだけでなく、雲の閉塞感もあるのだろう。