2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

命を燃やせ

明日は何処へ 行くか知らん 時の刻みは水の滴り 壁の向こうでひとりでに 壁の中で時は進む 我の中の進む時が 今の一部を奪って行く 知らぬ間に奪われた時は 彼方の底へ沈み 手の届かぬ星空となる 輝きはじきにうせ また知らぬ間に意識から遠のく 時に同じく…

悲しみ

私は、生きていると幸せと悲しみを感じる。苦しいことは、幸せだけを感じる瞬間が少ないことで。昔は、1つのことだけ考えて生きていけた。1つのことだけで幸せがあり、悲しみがあった。だから、幸せな時はとことん幸せだったし、悲しい時はとことん悲しか…

夜の灯火

ため息が漏れる。夜は半ばを過ぎ、そろそろ眠りにつかなければなるまい。息は静かに、空気はしんとしていて、我が身はこのまま消えていきそうだ。 自分がこの世に生を受けたことについて、その理由や意義を考えようとすることはきっと無意味だろう。しかし、…